
既製品優位の時代に、地域発デザインが支持される背景
全国的に見ると、振袖市場は
大手チェーンによる既製デザインの大量展開が主流です。
しかし埼玉エリアでは、
オリジナル振袖・別注振袖を扱う店舗の契約比率が高い
という、他地域とは異なる動きが見られます。
#振袖gram 編集部では、
この現象を「感覚」ではなく「選択理由」から検証するため、
埼玉の成人式市場を対象に調査を行いました。
調査主体:#振袖gram 編集部
調査対象:埼玉県内で成人式を迎えた新成人・保護者
調査方法:来店時ヒアリング・契約後アンケート
有効回答数:864件
調査期間:2023年1月〜2024年12月
選び方そのものが成熟している
契約した振袖の内訳を見ると、
既製振袖:54.1%
店舗オリジナル振袖:38.6%
完全別注・一点物:7.3%
全国平均(想定)では
オリジナル・別注の合計は約25%前後であり、
埼玉は明らかに高い水準となっています。
オリジナル振袖を選択した家庭の理由(複数回答)は以下です。
成人式で被りたくなかった:71.8%
娘の雰囲気に合わせた提案だった:64.5%
写真映えを重視した:53.9%
安っぽく見えなかった:41.2%
「価格」よりも
完成時の印象・納得感が重視されています。
埼玉の家庭は、
来店店舗数 平均:2.8店舗
オリジナル有無を確認した割合:69.4%
首都圏近郊でありながら、
即決しない・しっかり比べる傾向が強いのが特徴です。
結果として、
既製振袖だけでは満足できない層が
オリジナル振袖に流れています。
契約後の「後悔があったか」を比較すると、
既製振袖:後悔あり 31.6%
オリジナル振袖:後悔あり 14.8%
特に差が出たのは、
成人式当日の写真
SNS掲載時の満足度
周囲からの反応
「選んで良かった」という実感が数値に表れています。
埼玉市場では、
都心ほど流行一辺倒ではない
地方ほど保守的でもない
この中間的ポジションが、
「自分らしさを振袖に反映したい」
というニーズを強めています。
オリジナル振袖は、
この価値観と非常に相性が良い存在です。
埼玉では、
地域密着店が長年残っている
成人式運営との距離が近い
顧客の声が商品に反映されやすい
結果として、
「売れるデザイン」を現場で作れる土壌
が育ってきました。
調査では、
オリジナル=高額
という認識は薄れつつあり、
「納得できるなら価格差は許容する」
という声が多数を占めました。
今後は、
オリジナル振袖が特別ではなく選択肢の一つ
になる可能性があります。
比較検討する消費者が多い
自己表現意識が高い
地域店の企画力が成熟している
この3点が重なり、
埼玉は全国でも珍しい
**「オリジナル振袖が評価される市場」**となっています。
Q. なぜ埼玉ではオリジナル振袖が多く選ばれるの?
A. 被りを避けたい意識と、比較検討する消費行動が強いためです。
Q. オリジナル振袖は後悔しにくい?
A. 調査では既製振袖より後悔率が低い結果となりました。
Q. 埼玉以外でも同じ傾向はある?
A. 一部都市部を除き、埼玉ほど顕著な数値は出ていません。